-ご褒美(その後)-




「あぁあ、いいなぁ今頃惇兄は 丞相に褒美貰ってるんだろぅなぁ」

若干一名の恐るべき活躍により快勝をおさめた曹軍は祝い酒とばかりに宴を催していた。

「うむ、丞相の見る目は確かであるからさぞ素晴らしい褒美が貰えただろうな」

酒の酔いも手伝って夏侯淵と曹仁はその場にいない夏侯惇が
どんな褒美を貰ったかに話の 花をおおいに咲かせていた。

「俺も褒美狙ってみればよかったかな」

知らないとは幸せなことである。

今頃夏侯惇がどんな褒美を貰っているか知っていたら羨ましがるどころか
思いっ切り同情 して自分じゃなくってよかったと胸を撫で下ろしたに違いない。

まぁ心配しなくとも夏侯惇限定の褒美なのだが。

「俺も今度は褒美貰うぞっ」

夏侯淵が叫ぶ。

本当に知らないとは幸せなことである。







「もっ…孟徳っ落ち着けっ」

「儂はいたって落ち着いておるぞ」

ジリジリと後ずさる夏侯惇を曹操は楽しげに追いつめていく。

「おっ俺は男だぞっ!お前は女が大好きじゃないかっ」

主君に対して散々な言い様である。

まぁ確かに一部には好色のように言われていたりもするが…

「女は代用品じゃ」

にっこりと笑いながら曹操は獲物を追いつめる、夏侯惇は青白い顔に なりながら

『孟徳から目を離すな!離したらヤられる…』

と猛獣を相手にしている気分になっ ていた。

その為かすでに真後ろに壁が迫っていることに気づかなかった。

ゴツンと鈍い音をたて夏侯惇は背中を壁にぶつけた。

「痛っ…」

何事かとつい振り返ってしまう。

そんな一瞬の隙を曹操が逃すわけもなく、あっという間に夏侯惇は曹操に抱きすくめられ ていた。

「うわぁぁ孟徳っ離せっ離せぇっ」

最早半泣きである。

「元譲…やっとお主を我がモノにできる日が来た」

「出来んっ出来んぞっ」

頭をぶんぶんと横に振る夏侯惇を、曹操はしっかり右手で壁に縫いつける
そして器用に空いた片手 で陶器の壺の蓋を開けると液体を口に含み、無理矢理夏侯惇に口づけた。

舌を強引に絡め口の中の媚薬を喉奥に流し込む。

「うっ…ん……ごっくん」

飲み込んでしまって夏侯惇はちょっとびびった。

「ふっふっふっ、飲んだな元譲」

「孟徳〜」

恨めしそうに睨みつけるが曹操はにこにことして臆した様子もない

「そんな可愛い顔して睨んでも怖くないぞ元譲」

それどころか可愛いとまで言う始末だ

「誰がっ可愛っ…ん…やめ…」

抗議の言葉は曹操の唇に飲まれていった。

顎を押さえつけ咥内を執拗に蹂躙していく
舌を押し出すようにと最初は抵抗していた夏 侯惇だったが次第に力無く壁をつたい崩れてしまった。

「効いてきたか?うむ、華佗の言う通り速攻性だのぅ」

荒い息をつきながら夏侯惇は腹の底が痺れたような疼きに狼狽えていた。

ギラギラとした武人の瞳は今は涙に滲み、目尻をほんのり桜色に染めている。

「元譲…予想以上じゃ…」

そんな夏侯惇を見て曹操は歓喜のため息を漏らす

くてんと力の入らない夏侯惇の着衣を器用に脱がしていくと小さな二つの飾りにも液体を 塗り付けてゆく。

「やめっ…も…孟徳…」

先端を指の腹で押し潰すようにされると切なげな声を漏らす、見ると股間はもう反応を始 めていた。

曹操がやんわりと握り込むと夏侯惇の体がひくりと跳ねる。

「くぅ…ぁ…」

「くくくっ…まだまだだぞ元譲…」

緩やかに上下にしごきながら曹操は壺の中身を股間に垂らし、それをゆっくりと後ろと前 に塗り込めてゆく。

固く閉ざしていた蕾も次第に曹操の指を受け入れ始めた。

「ひっ…孟徳っ…苦し…い」

カタカタと震える手で曹操の肩を押しやろうと夏侯惇は必死にしがみつく。

しかし、媚薬によって翻弄されているその力は曹操の強行を止めるには弱すぎた。

「元譲・・・力を抜かぬか」

初めて挿入される異物に夏侯惇の蕾は無意識に押し出そうと締め付ける。

「無・・理だ・・抜いてくれっ・・」

一向にきついままの蕾に曹操は舌打ちする。

そして夏侯惇の足首を掴むとぐいっと上に持ち上げ足を開かせた。

あまりの羞恥に閉じようとするがうまくいかない。

「少し我慢せい」

そう言うと曹操は強引に指を2本挿入させた、苦痛に低い呻き声を上げるが構わず押し込む。

中で指を広げるようにすると少しずつ柔らかくなってゆく。

「そろそろゆくぞ」

すっかり柔らかくなった頃、曹操はそう告げると自分の起立した物を夏侯惇の蕾にあてがい 一気に貫いた。

「んぐぅぅぅぅぅぅっ・・・・」

首をのけ反らしあまりの圧迫感に見開いた目からは涙が伝い落ちる。

痛みに喘ぐ夏候惇が落ち着くのをそっと髪を撫でながら待った。

「元譲・・・分かるか?お主の中に儂が居るのが」

「も・・と・・・っく・・痛い・・抜いてくれ」

涙を流し懇願する夏候惇が可愛くて曹操は頬に流れる涙を舌先ですくった。

「やっと・・・お主が儂のモノになった・・もっとじゃ、もっと儂の名を呼べ」

くすりと笑うと曹操はゆっくり腰を揺すった
夏侯惇は悲鳴のような声を上げると助けを求めるように曹操の首にしがみつく。
普段なら決してそんな弱さは見せないだろう夏候惇の姿に曹操はたまらなくなった。

そして痛みを与えている本人に縋るしかない矛盾に気づく余裕もなく揺すられる。

「何年・・何年待ったことか・・・」

そう呟く曹操に夏候惇は瞳を合わせた。

「鈍いお主は気づいておらなかっただろう」

「孟・・徳・・・」

曹操の本音の気持ちを聞き夏候惇は体がより熱くなっていくのを感じた。

途端、曹操を受け入れているそこがじぃんと痺れたように感じる。

「う・・ぁ・・・もうと・・・あぁっ」

信じられなかったが夏候惇は確かに快感を感じていた。

「あぁっ孟徳っ・・・はぁっ・・・」

「一度しか言わぬ・・・・元譲、我が半身よ・・・・愛している」

その告白を最後に夏侯惇は理性を無くした。

強い快楽に飲まれ何も考えられずただ喘ぐ。

そして曹操の褒美は一晩中続いた・・・・







「もう二度と・・褒美には騙されんぞ・・・孟徳・・」

次の日すっかり腰の抜けた夏候惇は曹操の寝台で一日中甘い時を過ごした。











はい、終わりです。
三国で初の18禁SS。本編っていうか褒美に至るまでの話が表にあるんですが
それよりエッチのがメチャ長いんですけど・・・へへへ
なんかエロ書いてるとノッてきちゃう添花は自称激エロです。
普通のSS書いてるよりエッチSS書いてる方が性に合ってるようです。(汗/でも駄文)

2004.09.01