*読む前の注意*
この小説は、堅惇「爪牙」の続編です。
同じようにやはりエロいうえ、今回は惇が壊れてます(笑)
あと、歴史に詳しい方のツッコミはスルーしますので。えぇ、容赦なく(オイ)
この戦になんで惇がいるんだよっ!とかって801思考じゃない方は読まない方が賢明かと・・・
ドンと恋★という方だけ、スクロールどぞv




















-姿想-










明日は劉表軍との初戦、孫堅軍の陣営は戦前の興奮から活気づいていた。

「明日はとうとう劉表との戦となる、荊州を我ら孫呉の寝ぐらとする為、初戦の勝敗は大きな意味を持つ!
皆、今夜は明日に備え鋭気を養うのだっ!!」

孫堅が叫ぶと、兵達皆が拳を振り上げ気合いを見せた。
下っ端の兵でさえ死ぬかもしれないなどという恐怖に竦んでいる者はなかった。
皆が皆、同じように孫呉の天下を夢見、そして信じているようだった。

それだけでも、孫堅がどれだけ慕われているかがわかる。


敵としてあたるならば苦労するかもしれんな…


夏侯惇はその様子を眺めながら思った。

「夏侯惇、お前も飲め!…と、言いたいところだが、飲まんのだろうなぁ」

いつの間にか側に来ていた孫堅がククッと笑い、肩に腕を回してくる。

「あいにく俺はお前らと違い酒が弱いからな…明日、役立たずにならんよう食うだけにしておく」
「それだけか?」

夏侯惇が違った事を警戒しているのなどお見通しのくせに、孫堅は顔を覗き込みながらわざとらしく問う。
夏侯惇の顔がさっと朱に染まった。

「相変わらず、そそる顔をするな。誘っているのか?」

からかうようなその言葉にキッと睨みつけた。

「冗談だ、冗談」

降参と両手を上げる孫堅に、ふんっと鼻を鳴らし顔を背ける。


緊張感のない男だ…


孫堅とて戦となれば何があるかわからない。それなのに、俺だけは大丈夫だと根拠の無い自信に満ち溢れ
ていた。
それはかえって危うくも見え、夏侯惇には見ているのが不安だった。








宴も終わり、夏侯惇は自分にあたえられた天幕に下がっていた。
客将とはいえ、明日は戦。肝に銘じなくてはならん。
出来ることならば、曹 孟徳の名に恥じない活躍をしたいと思った。

曹操を強く思い、女々しいと思いつつ、恋しさに胸が締め付けられる。
顔、手、声…思い出そうとすれば全てが鮮明に思い出せた。しかし、やはり温もりが恋しいと感じるのは想い
故のわがままなのだろうか。

「孟徳…」
『どうした?元譲』

字を呟けば、いつもの様にからかいを含んだ口調で呼び返してくる声が聞こえる気がした。

「…お前が…恋しいよ…」
『元譲は相変わらず甘えん坊だのぅ』

戦前の興奮から猛る体を持て余しているのだと、自分に言い訳しながら股間に手を伸ばす。
既に熱を持ち始めていた雄は頭を擡げ、軽く触れただけで思考ごと痺れていくような快楽をもたらした。

曹操の手淫を真似ながら時折焦らす。
愛しい人の癖を忠実に再現し、あたかも本人にされているような興奮に身を任せた。

「…んっ…孟徳…」

服の上からの刺激にもどかしくなり、夏侯惇は武装を下のみ解くと直に自身を握りしめる。
しっとりと下履きを濡らしていた先走りを、自身に塗るように扱くと、くちゅっと水音が天幕に響く。

「…くっ…も‥ゃ…孟徳っ…」

愉悦に濡れ霞む瞳は朦朧としていて、最早夏侯惇は己の快楽を追うことのみに集中していた。

「ぁっ…ッ…イキそ…」

腰を前後に揺らしながら、明いた手は怖ず怖ずと後孔をなぞる。曹操に慣らされ、後ろで感じることを覚えた
体は、前だけの刺激では物足りなさを感じるようになっていた。


体の中が熱い…

灼熱の固まりで思うさまかき混ぜて欲しい。


淫らな欲求に後孔がひくつく。
しかし、夏侯惇は自分でそこを慰めた事など無く、ただ入り口付近を指でなぞるのが精一杯だった。

「孟徳っ……ッ‥欲しい…」

寝台の上で、快楽を追うだけの獣の様に腰を振り自身を扱いた。
頭にあるのは曹操の顔のみ。今は明日の戦の事さえも忘れ去っていた。

「はぁっ‥ぁっ…孟徳っ!‥イクッ…ぁぁあっ!!」

体を震わせながら二度三度と弾け、寝台を精で汚した。
熱かった体が冷め始めると、途端羞恥と虚しさに襲われる。

「…はぁ…いったい何をやってるんだ…俺は…」

夏侯惇は溜息を吐き、手についた白濁を呆然と眺めていた。

「随分と悩ましいものを見せてくれるな」

突然かけられた言葉に弾けるように入り口を見る。
そこには腕を組んで好色な笑みを浮かべた孫堅が立っていた。

「なっ…いつからそこにっ!!」

夏侯惇の顔が見る見るうちに赤く染まり、引き寄せた布で申し訳程度に股間を隠す。

「いつから?…そうだな…自分で後ろをいじりだした頃からか?」

羞恥心を煽る言葉に夏侯惇は泣きたくなった。

「一度でも俺の名を呼べば喜んで抱いたのだがなぁ」

肩を竦めて笑う。

「…誰がお前の名など…」

夏侯惇は見られている事に耐えきれず顔を背けた。しかし、それでも無遠慮な視線が体にからみつくかの如く
感じ、身震いするのを必死で押さえていた。
孫堅の捕食者の眼差しには逆らえない気がして、拒絶する事が出来なくなりそうで怖かった。
自分は孟徳を愛している。
何度も何度も心の中で己に言い聞かせた。

「まぁ、いいだろう…今はな。そのうちお前は俺が欲しくてたまらなくなる…そういう体に作り替えてやる」


愕然とした。


孫堅に抱かれると、何もわからなくなる、拷問にも似た強すぎる快楽。

孫堅の言っている言葉が決して不可能じゃないと、抱かれた自分自身が痛いほどに感じていた。

自信に満ち溢れた眼光に弱いのは、そういった体質なのか。夏侯惇は孫堅が天幕を去った後も暫く動く事が出
来なかった。









夏侯惇マゾ説!(笑)
何回もただ喰われてるだけじゃぁまぬけすぎだろっ!てことで今回は自慰を見られちゃっ
た、いやぁんバージョン(笑)
シコってるとこ見られたら恥ずかしいだろうなぁ…ホントになっ!(笑)
なんか文章変だなぁ…精進せねばorz 次回は戦を書かなくては…歴史小説にならない様気をつけねばなるまいよ…;

2005.10.25